成年後見制度って何?実例でわかる安心の仕組み

こんにちは。
埼玉県富士見市・鶴瀬駅東口徒歩2分の司法書士、福田龍之介です。

今回は、よくご相談をいただく「成年後見制度」について、できるだけわかりやすく、実際の事例も交えて解説します。


🧠 成年後見制度とは?

判断能力が低下した方を法律的にサポートする制度です。
対象となるのは、以下のような方々です。

  • 認知症を患っている高齢者
  • 知的障がいや精神障がいのある方

たとえば…

🧓「母が認知症で、銀行からお金が下ろせない…」
👨‍👦「障がいのある兄が、相続手続きに参加できない…」

こういった場面で、本人を守るために「後見人」を立てるのが成年後見制度です。


📚【実例①】認知症のお母様の財産管理を守る

60代女性Aさんのご相談。

「母が認知症になり、通帳も印鑑もあるのに銀行でお金が下ろせません…」

この場合、家庭裁判所に申立てを行い、Aさんが成年後見人に就任。
その結果…

  • ✅ 銀行口座の管理
  • ✅ 介護施設の費用支払い
  • ✅ 不要な契約の解約

お母様の財産を法的に守ることが可能になりました。


📚【実例②】遺産分割のために後見人を立てる

Bさん兄弟でお父様が他界。しかし弟さんには知的障がいがありました。

「弟が意思表示できないけど、相続はどうすれば?」

このような場合、家庭裁判所に申し立てを行い、弟さんに成年後見人を選任
無事に遺産分割協議ができ、手続きを進めることができました。


✅ 成年後見制度には3タイプがあります

本人の判断能力に応じて、次の3つに分かれています。

分類対象となる状態後見人の権限
後見判断能力がない原則すべて代理
保佐著しく不十分重要な行為に同意
補助一部が不十分限定的にサポート

⚠️ 制度を使うときの注意点

  • 後見人の選任は家庭裁判所への申立てが必要
  • 本人のため以外に財産は使えません
  • 年1回、裁判所への報告義務があります

信頼できる仕組みですが、手続きは専門的です。
司法書士がしっかりサポートいたします💡


💬 こんなときはご相談ください!

  • 「親が認知症だけど、銀行の手続きができない」
  • 「相続人の一人に障がいがある」
  • 「今のうちに準備しておきたい」

成年後見の申立てサポート
手続き・費用・必要書類のアドバイス
将来を見据えた相続対策も一緒に

お気軽にお問い合わせください。


この記事を書いた人

福田 龍之介

【資格】司法書士
【略歴】埼玉の地方紙で、記者として約18年間働き、社会部、運動部、
    政治部などの記事を作成。
    その後司法書士として約4年間その専門性を磨き、現在に至る。
【所属】埼玉司法書士会